茅ヶ崎同盟教会たより 2021年11月

 

      彼は死にましたが、その信仰によって、今もなお  

      語っています。     新約聖書 ヘブル書11章4節

             **************************************************

●この秋に,ヘンリ・ナウェンの『死を友として生き

る』という著書が翻訳出版されました(日本キリスト

教団出版局)。50代半ばに,交通事故で瀕死の重傷を

負ったことをきっかけに「死と親しむ」ということに

ついて思索を深めたカトリックの司祭のことばです。

●彼はこう問いかけます。「私たちの死は友人たちに

とって,新しい命,新しい希望,新しい信仰をもたら

すものとなるでしょうか。あるいは,悲しみのもとに

しかならないのでしょうか。最も重要な問題は,残さ

れた数年間に何ができるのかということではありませ

ん。そうではなく,死ぬことによって,愛する人々や

愛してくれている人々に神の霊を送る新しい役目を担

うために,私たちはどのような死の準備をすればよい 

のかということです。」                                       

●死とは「自分の命を完全に引き渡す大きな闘い」で

ありながら,自分だけで完結してしまうものではない

ことに気づかされます。人との繋がりの中に生かされ

ている私たちです。死はその関わりから切り離される

出来事ではなく,むしろ家族や友人たちに新しい関わ

りを生み出すものとなり得るのです。                     

●教会では11月第1の日曜日を召天者記念礼拝とし

てささげています。すでに天に帰られた仲間たちを偲

ぶとき「その信仰によって、今もなお語っています」

という御言葉を実感させられます。天と地を繋ぐ関わ

りの中で,地上にある私たちは新たな連帯を経験しな

がら,いのちを喜び感謝する者とされていくのです。

 

祝福がありますように。牧師 山村 論