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あなたがたの思い煩いを、いっさい神にゆだねなさい。神があなたがたのことを心配してくださるからです。ペテロの手紙第一
5章7節
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心にあることを「話す」というのは,実は「ゆだねる」ことでもあります。誰にも話せない思いを抱えていると,心は重くなります。でも,話せたとき,少しだけ心が軽くなる経験をしたことはありませんか。
聖書は「思い煩いを,いっさい神にゆだねなさい」と語ります。神に話すこと,それが祈りです。祈りは立派なことばを並べる必要はありません。飾らず,取り繕わず,そのままの心で「神さま,心配なのです」「神さま,助けてください」とつぶやいてみる。それだけでも神は耳を傾けてくださいます。
ゆだねることは,神に逃れることでもあります。逃げ場のない思いを,そのまま抱えてはいませんか。神はあなたが逃れてよい方。安心してゆだねることのできるお方です。祈りは,神との出会いのとき。静かに目を閉じ,神のまなざしに心を向けてみる。そのとき,見えないけれども確かな慰めが,ふと訪れることがあります。
教会は,そのような神との出会いを大切にしています。祈る場所があること,人に言えないことを神だけに話せる場があること。それは人生にとって大きな慰めです。どうぞ,教会の扉を開いてみてください。あなたを心配してくださる神が,ここにおられます。
祝福がありますように! 牧師 山村 諭